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マザコンから変化する三つのパターン

@ 壁にぶつかりながら大人になっていく場合

これは、その人が自分の世界に閉じこもっていられない、その状況が厳しいものであればあるほど、彼は加速度的に大人になっていきます。大人化は、自分の実力を客観的に知るということです。

たとえば、リストラに遭うとか、自営業を始めるとか、転職するとか、両親が亡くなって財産がない場合など、自分を守ってくれる存在がなくなった場合、すみやかに幼児的万能感は縮小されていきます。

また、健康を害したり、体力が低下していったり、年老いてきたりすることも、大人になることに力を貸します。本当に壁にぶち当たった数だけ、人は大人になるということです。生きていくために社会と協調する道を選ばざるを得なくなるということです。程度の差はありますが、通常はこうして徐々に大人へと変化していくものです。


A 完全に自分の世界にこもってしまう場合

これは非常に稀ではありますが、井戸の中の蛙が、さらに井戸の奥の巣穴に閉じこもって、そこから動かなくなる場合があります。傾向として家から一歩も外に出ないとか、自分が世界の王でいられるゲームの世界にどっぷり浸かったり、自分は神様の生まれ変わりと信じたり、自分ことを認めてくれる宗教の世界に入信したりする場合です。



宗教の世界は、信じるものだけが選民であり、位の高い人間であり、救われる存在として君臨できるので、信じれば信じるほど自尊心がキープされます。この快感は彼が求めていたもので、一度その気持ちよさを味わうと、なかなかそこから脱出することができなくなります。この快感を得るためには、お布施をたくさん払わなければなりません。たいていの宗教はお布施の額で暗いが上がっていく仕組みを持つからです。そのためには家の財産を食いつぶすことも厭わないということも、しばしばあるようです。

このように、自分の世界に完全に逃げ込み、そしてその世界で快感にどっぷり浸った人は、もはやマザコンの世界から抜け出ることは難しいかもしれません。


B さらに大きな社会への恨みを膨らませていく場合

自分を認めない周囲の人間、社会、そして国家に対して恨みを膨らませていくということは、そうそうできることではありません。かなり強力な精神力を必要とするからです。

この怨恨感情を膨らませていく人物は、その恨みのパワーを建設的な方面に向けて使う人、他人をだますことに使う人、破壊活動に使う人に分かれてきます。

建設的に使う場合の礼ですが、たとえば芸能界でタレントとして生きていくケース、事業をおこし、一代で大会社のワンマン社長として君臨していくケース、芸術の世界で生きていくケースなどが上げられます。逆に言えば、このような大成功者とは、「自分は偉い」といううぬぼれを現実化した人、つまり、マザコンの具現化を行った人と言えるでしょう。

次のステップとして、他人に奉仕することが社会に自分をアピールすることにつながる、と考える人もいます。こうなると、もうマザコンとは呼ばず、大人として成長したことになります。

次に、他人を騙す人ですが、もともとマザコンの人は、自分以外の人間は大したことのない奴、存在意義のない奴として見下しているので、そんな「価値のない人間」を傷つけようが、騙そうが、罪悪感がありません。虫を殺すのに罪の意識がないのと同じです。

だから、こういう人物は、詐欺や恐喝、暴力で人を従わせるようなことも平気でできます。もし、このような人が国会議員などになれば、ワイロや金脈を駆使して私利私欲のために好き放題するでしょう。

最後に、この屈辱のパワーを破壊活動に使う人について、触れておきます。破壊活動とは、猟奇殺人、テロ、ハッキング、いやがらせなどです。そう、「自分がフラれることが許せない」ストーカー、まさにこの典型と言えるでしょう。





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